エリザベス・ゴールデンエイジ


観てきました。歴史物なので、イギリスの歴史をもう少し予習しておくべきだったなぁとも思ったのですが、ケイト・ブランシェットの女帝ぶりを余すことなく豪華に見せつける映画でした。
いや、わかってたんだけど、いちいち神々しくて大袈裟だったなぁと気後れしちゃう。
背景をよく知れば、この映画のエリザベスの凄みが伝わったのかなと思うのですが、イマイチ何が女帝として凄かったのか伝わらず。


私は小さい頃からカトリックとして育てられていて、宗教や血族やいろんな背景は少しは理解出来るけれど、日本にはない感覚じゃないかなと思う。
スペイン側からしたら、神の敗北になってしまう。これは映画なので、白黒がハッキリしたわかりやすい展開なんだけど....
イギリスはカトリックじゃないのかな。スペインもちょっと違う土着化したカトリックだったと思うケド。
島国なんだなぁというのは感覚的に納得してしまう。建物はフランスみたいに装飾が華やかで広間の幅が果てしなく広いわけじゃなく、間隔は狭く、高く、重厚。
司従関係、上下関係が厳しい。騎士の国。
短く刈り上げた髪に戦闘の時にはジャンヌダルクのように、乱れなびかせたウイッグ。正装の時は細かく巻き上げたウイッグ。
ケイト・ブランシェット演じるエリザベスどんだけ!魅力的にみせるかっていう映画でした。鋼のように強くて、脆くて、酔い気味の。
女としての強さじゃなかったんだよね。じゃなかったら、あそこで「...くちづけを」じゃないよね。女として奪う訳じゃなかった。そうゆうの含めて、共感出来るような感じではないなぁ。
私は好きだけども。その強さ。


追記。処刑シーンがちょっと残酷なのでご注意を。アイアンメイデンだったわ。フランスの処刑も残酷だけど。鉄の女神という人型格子に入れられて拷問されるヤツね。東京タワーの蝋人形館思い出したわ。
もっと戦艦の戦闘シーンとか見たかったな。