少年ヴィーナス
アヒルのPVのおかげで、ホモジェニックを朝からずっと聴いてます。
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98年のこと。
彼らはまだ若い。
ワタシと初対面で(ちゃんづけ)だった。4つ下の男の子にそんな呼ばわれするも
「ふざけんな、バーカ」
それがKとの出会いだった。童顔だったので年上に見えないのもあったけれど。
それからなにかと遊びに出るようになった。
上野だったと思うけど、HMVに寄って
「これ、アンタにそっくり」
と、見せたものがあった。
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「はあ?・・・似てるか?」
「似てるね、そっくりだよ」
そうやって緑の短い髪をくしゃっとして首を傾けた。本人は(パンクスだよ)とピストルズやらグリーンデイが好きで、髪を緑にしたらしい。
綺麗な青々とした緑の髪で、ましろな肌の色で、目つきが悪く、鼻と左耳に穴の大きなピアスをしていた。
「鼻水出た時にどうやってかむの?」
「ブーッて。」
「ピアスに鼻水つくね。きったねー」
「うるせー」
面白い顔つきだなと思った。
ある日(お互い、カレシカノジョはいた)電車の中で、お互いにどうも上手くいかないんだよねえと話してて(相手と)
何故かワタシは話してるうちに怒りだし、泣きだし、Kが呆れだしたところで(あーもー帰るわ)と切り出したところで
緑の髪が近づいて
私たちは、
意味のないキスをした。
このジャケットを見るたびに思い出すのでした。彼らは若かった。うーん、若かったぜ。ちなみにその後特に何もなく、何の音沙汰もないのだけど。